念願の熊野古道をご案内いただき大変ありがとうございました。十年程前から行きたいと思いながら、仕事や家庭の事情などで機会に恵まれず、またどう計画したらよいのか分からず時が経ってしまっていたところでした。今回は、青空が続き、馬越峠の石畳、那智の大滝、熊野川の川下りと、「やってきたぞ」という気になるところを重点的に体験でき、幸せな気分で余韻にひたっています。


馬越峠は檜や杉の間を登るのが心地よく、足元の石畳は八代将軍吉宗が紀州藩主だった頃に、基礎からしっかりと構築されているということは説明されるまで分かりませんでした。2004年の水害で交通が途絶えた際に尾鷲から救援の物資運搬ルートとして役立ったと聞き、いざというときには現在にも価値を発揮する古道なのだと認識を新たにしました。

鬼ヶ城の砂岩の千畳敷は海賊の酒盛りなども目に浮かび、岩肌を削った細い道は子供の頃見た冒険本を思い起こさせ今回の台風で通行止めなのが心残りでした。
獅子岩・花の窟・ごとびき岩と信仰の対象が巨岩となると、さすがに大きく迫力があり、さもありなんと感じました。

那智の大滝の水しぶきには飽かず見入ってしまい、遠路たどりついた古人の感慨はまた格別なものがあったにちがいないと思いを馳せたものです。

解説してくださった曼荼羅はとても面白く、当時の庶民の気持ちをどのようにして掴もうとしたのかが納得です。
購入した那智黒の硯はなかなか美しく、使うときがくるのが楽しみです。

熊野川では谷上さんをご紹介くださり、これも念願の三反帆船の川下りができました。神倉神社の急勾配を腹に綱を巻き松明を持って一気に駆け降りた人と聞き、厳しい人かなと予想したところ、とても温かく丁寧に川や岩、船、祭りのことなど教えていただきました。

秋晴れの下、リズミカルに水を切る音に聞き入り、帆のはためきや蒼鷺が羽ばたくのを眺めたりと、豊かに時を過ごしました。

今回はなにからなにまでお世話になり心から感謝しています。
奥深い熊野古道が少し姿を見せてくれた今回の旅、次回訪れるのが今から楽しみです。

 K様

レポートと写真の投稿ありがとうございました。
古の旅人が「なぜ熊野を目指したのか?」を体感していただける内容でご案内させていただきました。熊野古道伊勢路は東日本から伊勢神宮を経て、西国札所や熊野三山に向かう人々が歩いた道です。思いを馳せながら順路を辿り、熊野の地を訪れることで「紀伊山地の霊場と参詣道」本来の姿が見えてくる・・・そんな旅を提供できればと思っています。

なぜ熊野は「日本の源郷」「神秘の国」「癒し・よみがえりの地」などと言われているのか? 体感した人にしかわからないのです。(^v^)
ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております!

うっちー