2010年4月4日(日)、第22回、紀伊半島みる観る探検隊「熊野川と共に生きる浅里郷」を開催しました。
三重県や和歌山県内からの参加者22名が、熊野川体感塾ガイドの谷口昌宏さんと共に歩き、同代表で舟大工の谷上嘉一さん、船頭の庄司健さんが操る三反帆の川舟にも乗船しました。

三重県南牟婁郡紀宝町の浅里地区は、朝日新聞社の「にほんの里100選」に選ばれました。選定の理由として「山の斜面に約50戸の家々が石垣を築いて身を寄せ合う。かつては川舟が交通手段。川と石垣集落の間の水田も調和がとれている。」と評価されています。

浅里地区など熊野川沿いの集落では、川舟が交通手段として使われていました。「三反帆(さんだんぼ)」という3枚の帆を使った舟でしたが、船外機の使用や交通網の発達によって衰退し、川舟を作る大工も谷上さん一人になりました。



浅里地区を中心とする町づくり有志「熊野川体感塾」が三反帆川舟を復活させ、乗船体験が大人気になっています。

熊野川は、熊野詣に川舟が利用されたことから「川の熊野古道」として世界遺産に登録され、陸路にも熊野古道「川丈街道(別名:川端街道)」が浅里地区を通っています。今回のツアーは熊野古道を歩くリピーター向けに、川丈街道ウォークと乗船を組み合わせたモニターツアーとして開催しました。

午前9時に飛雪の滝キャンプ場をスタート。浅里城跡や如来の窟、展望台などを巡り、午後から川沿いの熊野古道・川丈街道を歩きました。貴族は川舟で熊野速玉大社へ向かいましたが、お金の無い庶民は徒歩で川丈街道を歩いたのです。現在は快適な川沿いのウォーキングコースになりましたが、難所とされた絶壁の「比丘尼転び」や、水面に近い「宣旨帰り」が古道として残っています。

蛇和田の滝でマイナスイオンを浴びた後、滝前から三反帆の川舟に乗船!
のんびりゆったり・・・手を伸ばせば水面。船外機を止めると自然の音だけ。風を受けて進む川舟は熊野川の昼島に上陸。美しい景観に歓声が上がっていました。

陸の熊野古道と、川の熊野古道、浅里郷の歴史、満開の桜も手伝って最高の一日でした。参加者は「熊野古道を歩いて川舟も乗って贅沢だった」「とにかく景色が素晴らしくて気持ちいい!」と話していました。主催者の私も楽しかったです(笑)。

くまの体験企画では、三反帆川舟遊覧と熊野速玉大社や神倉神社などのウオークを組み合わせたプラン「熊野川の三反帆と新宮の世界遺産ウォーク」を常設で実施しております。詳細はこちらから>>