熊野市五郷町桃崎のサークルK近くに、強固な石造りの蔵があります。
築130年、地元の石切職人によって建てられた石蔵は、国の登録有形文化財に指定され、小さいながらも重厚な存在感を放っています。
持ち主だった洋画家の故・田垣内友吉さんは、芸術家の故・中川一政さんを師事し、この石蔵をアトリエとして制作活動を続け、春陽會展に2度入選するも37歳の若さで亡くなりました。

現在の所有者は孫の田垣内康夫さんです。現役の美術教師で、「こども地蔵」を描く画家として活躍され、石蔵を、祖父の画業を顕彰するために個人美術館の「熊野石蔵美術館」として一般公開しています。

旅行先で、スケッチブックに風景を描いている人を見かけたことはありませんか?
旅の記念に、お気に入りの風景をサッと一枚・・・なんて憧れますね。
でも絵を描くのは下手だし、難しそうだし、道具を揃えなきゃ出来ない気がするし・・・



そんなあなたに旅スケッチのきっかけ作りをと、第8回 紀伊半島みる観る探検隊は、この熊野石蔵美術館で友吉さんや師匠である中川一政さんの作品を鑑賞した後、田垣内康夫さんの指導で石蔵のある風景を描くスケッチツアーの予定でした。

残念ながら参加者が少なく、当日は見学会のみとなりましたが、
みる観る探検隊募集の広報をきっかけに見学者が増え、田垣内さんが「みえ熊野学研究誌」に執筆されるなど広がりがあって良かったと思います。