熊野古道図

熊野古道・伊勢路

紀伊半島南東部に位置する熊野三山への参詣道・熊野古道は、伊勢路、中辺路、小辺路、大辺路、紀伊路、修験道の大峰奥駈道の6つのルートによって成り立ち、その総延長は約1,000kmです。

この中の伊勢路は、伊勢神宮から熊野三山のひとつ、熊野速玉大社へ向かう約170kmの道であり、西国三十三所巡礼が一番札所の青岸渡寺を目指して歩いた道です。平野、山間部、海辺と、変化に富む風光明媚な伊勢路を全行程にわたって紹介します。

女鬼峠伊勢神宮より西に位置する玉城町田丸は、和歌山街道、初瀬街道などいくつかの街道の分岐点で、熊野参詣道および西国巡礼道の出発点です。

田丸から伊勢平野を抜けるのどかな街道を歩きます。最初の峠である女鬼峠を越えると、奥伊勢の茶畑が広がり、宮川に沿ってなだらかな道が続きます。

相鹿瀬の地蔵三瀬谷までは茶畑と集落を縫う道で、途中の観音様やお地蔵様にも手を合わせましょう。

三瀬谷にて宮川を渡り、三瀬坂峠を越えます。滝原からは、宮川支流の大内山川に沿う道になり、伊勢神宮の別宮として知られる滝原神宮にお参りをします。旅人が疲れを癒した鉱泉が湧き出る阿曽、古民家が残る宮原など奥伊勢の町なみ、芦屋道を抜け、伊勢と紀伊の国境だった場所に至ります。

かつての国境からの伊勢路は、江戸時代前期頃まで主要道だったツヅラト峠道、それ以降に主要道として利用された荷坂峠道の2本があります。

奥伊勢の茶畑ツヅラト峠の頂上や、荷坂峠の沖見平は、旅人が初めて聖なる熊野の海を目にした場所であり、その感動は鈴木牧之の詩にも表れています。

東紀州(奥熊野)に入り、漁師町の長島を抜け、一石平方峠、サボ鼻水平道、熊谷道といった小さな峠を越えます。
始神峠始神峠を越え、宿場町として栄えた馬瀬に出て、船津川に沿いながら道は南下して行きます。清流・銚子川を渡った後は、美しく端正な石畳が残る馬越峠を越え、尾鷲へと続きます。西国巡礼たちがお参りした岩屋堂や、絶景の天狗倉山へ分岐する道もここから続いています。

尾鷲市街では、伊勢路随一の賑わいを見せた中井町、林町、やのはま道を経て、"西国一の難所"と恐れられた八鬼山へと差し掛かります。
行き倒れの供養碑に手を合わせ、七曲の急坂を経て、標高差628mを一気に登ります。頂上付近の「さくらの森広場」からは、東の志摩半島先端部から南の那智山まで見渡せる美しい眺望に、疲れも吹き飛ぶことでしょう。
八鬼山を下った後は、三木峠、羽後峠、曽根次郎坂太郎坂、二木島峠、逢神坂峠など、苔むす石畳と史跡が残る峠道を越えて、美しい海岸が広がる新鹿へと向かいます。
ここから先に険しい峠はありません。熊野までの旅路は残りあと少しです。

徐福伝説が残る波田須の里を過ぎ、孟宗竹林の美しい大吹峠を越えます。松本峠の展望台からは、約23kmにわたって続く七里御浜が眼下に広がり、この先が目指す熊野速玉大社です。
海岸に沿って続く浜街道を歩き、熊野川を渡って新宮の速玉大社に辿り着きます。
歩き続け、ようやく聖地を目にしたときの感動は今も昔も変わりません。

しかし、道はここで終わりではありません。この先、熊野那智大社、熊野本宮大社、そして西国観音浄土へと旅路は続きます。この先はどのような光景が待っているのでしょう?

熊野古道を歩いた人だけがわかる感動を、くまの体験企画からあなたへ!

植野めぐみ

旅行会社様・団体様向け、熊野古道伊勢路の踏破プランを承ります
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