三重県尾鷲市九鬼町の九木崎に通い出してから4年が過ぎた。
九木崎には吉野熊野国立公園の特別保護地区・九木崎樹叢(通称:九木崎原生林)がある。
全く人を寄せ付けないイメージだが、九鬼町の人たちが暮らしてきた生活の森だった。ブリ大敷網(定置網)を見張る魚見小屋が2か所、廃村の古田、山の神、炭焼き窯の跡があり、突端には紀州藩の施設だった遠見番所跡(鎖国時代に外国船を見張る)、常灯場跡(灯台)、狼煙場跡があり、人と森との関わりを知ることができる。

九木崎2号ブリ魚見小屋にて
九木崎2号ブリ魚見小屋にて

九木崎遠見番所跡を探索
九木崎遠見番所跡を探索する海山郷土史研究会メンバー

しかし、現在は全て廃墟・廃道で、道が無くなっている場所が多く、土地勘のある人と一緒に行かなければ危険。崖っぷちを歩き倒木を越えヤブ漕ぎの末、遭難に至る可能性もある。山ダニやマムシも多い。
うっちーは九木崎を一周するのに8時間以上かかるし、以前に、友人で野生人の「ドングリおじさん」から夜8時に電話でSOSが・・・「やっと林道に出たよ〜迎えに来てくれ〜!」なんてこともあった。(^^;)

その九木崎を横切るように元行野〜九鬼の古道があり、現在どうなっているのか探索した。
元行野とは、現在の尾鷲市行野浦の先祖が住んでいた集落跡である。現在の行野浦よりも九鬼町側の海沿いにあり、JR紀勢本線に乗ると、大曽根浦駅〜九鬼駅の区間でトンネルの切れ間に海が見えるあたりである。熊野灘の荒磯に面した集落だったので、静かな入り江に移住した。
今回探索するのは、元行野が廃村になる前、九鬼と行野の人々が行き来した生活古道だ。

現在の尾鷲市行野浦
現在の三重県尾鷲市行野浦は静かな入り江にある

メンバーは、第21回 紀伊半島みる観る探検隊 九木崎原生林と九鬼町の歴史を探る でガイドを務める野田敦美氏、ドングリおじさん、知人H氏、うっちーの4人。
いざ、出発!

つづく