三重県尾鷲市に、文化財級の隧道がある。
明治33年開通、手掘りのレンガ造り、民間事業の有料トンネル(三重県どころか紀伊半島で初めての有料トンネル?
)、しかも崩壊することなく残っている。

坂下隧道

友人のオブローダー「やのこ小僧」の案内で旧・坂下隧道に行ってきた。
(やのこ小僧は当ブログの廃村・廃道カテに不定期出没)

この隧道は、尾鷲の奥山から天然木を切り出す輸送道路として、民間林業家有志によって計画された。
入口に茶屋があり、そこで通行料を徴収した。人の通行は無料だが車は有料。もちろん自動車などではない。牛車、馬車、大八車の時代である。

哀愁の坂下隧道

その後、新・坂下隧道が明治44年に開通。(新とはいえ明治!) 
現在、新・坂下隧道は車で通行できるが、旧・坂下隧道は至る旧道の崩壊がひどく車両の通行はできない。
崩れた旧道の中に、美しく残っている旧・坂下隧道。今のうちに産業遺産として、県指定の文化財にしてほしいものだ。