三重県尾鷲市宮ノ上町に、不思議?な石がある。

牛の神(尾鷲市宮ノ上町の北川にて)

「北川」という川の中流あたり。
画像の木と、その下の石を見ていただきたい。
この石が、地元で「牛の神」と呼ばれて信仰されてきた、ご神体なのである。

よく見ると、石の側に通じる道があり、竹やぶ横に生える木も祠っぽい。

牛の神アップ

地元の人から聞いた話では・・・
  ・百日咳に御利益がある。
  ・後の石垣を造る際に、少し削られてしまった。
  ・今は拝む人を見なくなった。

しめ縄を張っていないので、気付かずに通り過ぎる人がほとんどだと思う。ここの存在を知る人も少なくなったようだ。

「百日咳に効く」という神様には、鶏の神「ケイケイ神」があるが、牛の神が咳に効くとは聞いたことがなかった。
しかし、牛の神は「牛頭天王(ごずてんのう)」のことだと思う。
牛頭天王は疫病の神様だから、百日咳も治してくれるはず。

神仏習合で、牛頭天王は素戔男尊(スサノオノミコト)とされる。
そういえば、この近くにある尾鷲神社の祭神はスサノオだ。
何やら繋がっているのでは?なんて想いを巡らせてしまう。

熊野地方は岩や木をご神体(依り代)とする神社や祠が多い。
見落としそうな牛の神にも、古くからの自然信仰が根付いている気がした。